診療内容

長期的なお口の健康管理を通して

 当院では父の代から30年以上にわたり、インプラント治療を行ってまいりました。インプラント治療とはどんな治療かについては、巷に情報があふれている昨今ですので、ここでは、幼少期(3歳)に定期的口腔管理を目的に当院に来院された患者さまが、20歳になって受けられたインプラント治療を例に、当院における治療方法および方針についてご覧頂きたいと思います。当院ではムシ歯の治療の終了後も、定期検診による長期的なお口の健康管理を通して、さらなるムシ歯の発生防止だけでなく、様々な異常所見(歯並びや顎の成長など)の早期発見に努めています。このようなシステムの中で、この患者さまの場合は、永久歯の歯胚(しはい:顎の骨のなかに見られる歯の発生初期のもの)の欠損=永久歯の先天性欠如に、早い段階で気づくことができたのです。

 

成長期の永久歯胚

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図14歳時図2.5歳時

図1パノラマエックス線写真(4歳)は、乳歯列完成期に撮影したものです。上下顎の部位に永久歯の歯胚が確認できますが、下顎のの部分には確認できません。

図2約1年半後のパノラマエックス線写真(5歳)は永久歯胚確認のために撮影したものです。この時、ムシ歯の治療が行われ、金属がつめられています。ここで、図1の写真のと同じ部分をこの写真で比較すると、では歯胚を確認することができますが、反対側のでは歯胚を確認することはできません。

図3パノラマエックス線写真(12歳)のでは、乳歯が永久歯に生え変わっています。しかし、反対側のでは未だ永久歯の歯胚を確認できないことから、先天的な永久歯胚欠損であると確定されました。つまり、このの部位には永久歯ができないため、乳歯がそのまま残ります。
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図312歳時

予防的治療

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 左上の小さなレントゲン写真で詳しく見てみると、歯根の長さも歯の背丈も、永久歯と乳歯では著しく違うことがお分かりになるでしょう。乳歯根は短いわけですから、抜けて落ちてしまう危険性もありますし、隣の永久歯が乳歯の方向にやや傾むいていることもお分かりになるでしょう。これらの危険性を回避するため、当院ではこの乳歯に対し、予防的な被せ処置(右上レントゲン写真の)を行いました。万が一、発見が遅れ、危険性を予知したうえで必要な予防処置を行うことができなければ、トラブルはさらに拡大したことでしょう。
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